2021年4月に育成から晴れて支配下登録となった、小野寺暖選手。
全日程で一軍キャンプに帯同し、今年チーム初本塁打を放つなど注目が集まっていました。
この小野寺選手、いったいどんな経歴や特徴を持った選手なんでしょうか。
今回の記事では、小野寺選手に関する情報をまとめてご紹介したいと思います。
小野寺暖の経歴やプロフィール
小野寺暖プロフィール
名前:小野寺 暖
出身:奈良県奈良市
生年月日:1998年3月17日
身長体重:183cm・82kg
ポジション:外野
利き手:右投げ右打ち
キャリア:京都翔英ー大阪商業大
奈良県奈良市の小学校2年生の頃に野球を始めた小野寺選手。
最初から軟式ではなく硬式でスタート、「奈良リトル→南都ボーイズ」に所属していました。
この2つは元阪神西岡剛さんと全く同じで、実際にお会いした時からプロを目指し始めたそうです。
高校は京都翔英に進学し、1年生秋からベンチ入りを果たしてレフトのレギュラー獲得。
甲子園は出場できなかったものの、高校通算20本を放つスラッガーとして注目されました。
ちなみに後輩には、楽天・石原彪選手や梅野選手と合同自主トレをしたDeNA・山本祐大選手がいます。
大商大時代はさらなる成長を遂げ、2年生秋から出場して通算打率.358を記録。
3年生春に最多打点・MVP、4年生春には打率.500で首位打者・MVPを獲得する大活躍。
中日ドラ2・橋本侑樹選手、ヤクルトドラ4・大西広樹選手とともに大商大3人衆がプロ入り。
大商大3選手全員が支配下指名を予想されましたが、小野寺選手だけまさかの育成契約。
育成1位で指名された後の記者会見では、悔し涙を浮かべたコメントで話題になりました。
母子家庭なので育成と支配下では全然違う。
7歳で野球を始めたときからずっと(ソフトボール選手の母と)一緒にやってきた。
少しでも早く支配下に上がり母を楽にしたいし、甲子園でプレーする姿をみなさんに見せたい。
母子家庭でずっと育ってきた小野寺選手は、契約金で母親孝行したいと強く願っていたそう。
それが叶わなかった悔しさをバネに努力を重ね、晴れて支配下登録を勝ち取ることができました。
小野寺暖の特徴や魅力
そんな小野寺選手ですが、彼の持っている特徴や魅力はどういったものでしょうか。
強力なパワーを持ったスラッガー
小野寺選手の最大の特徴は、フルスイングから生み出す長打力です。
大商大時代から阪神のファーム公式戦まで、ずっとクリーンナップに座ってきた選手。
特にリストが非常に強く、当たればスタンドに放り込む力を十分持っているのが特徴的です。
1年目こそ、二軍44試合で本塁打はありませんでしたが、2年目の今年はすでに3本記録。
打率も3割を超えて絶好調、打撃面で本来の力を発揮しつつあり期待もできる状態と言えます。
一軍では、陽川・原口選手と同じく右の代打として使える貴重な選手だと思われます。
強肩と高い守備力
打撃が注目されがちな小野寺選手ですが、彼は守備力もかなり評価が高い選手でもあります。
50m6.2秒という俊足を持っていて、かつ遠投110mという強肩もベースで持っている選手。
その上、守備の動きが非常に良いので、外野の守備固めとしても十分使えると言えます。
ちなみに、小野寺選手は二軍で内野も挑戦していて、一塁と三塁も守れます。
いわゆるユーティリティープレーヤーで、内外野どちらでもOKという練習を積んでいます。
彼は向上心や反骨心が強いので、支配下登録を機に一軍レギュラーを掴む強い気持ちがあるでしょう。
チームNo.1のムードメーカー
阪神ファンの方ならご存知だと思いますが、小野寺選手といえば明るいムードメーカー。
キャンプ中は周りの選手を盛り上げ、そしていじられ、色んな方に愛される良いキャラを持っています。
彼がベンチにいるだけで気持ちが上がるので、一軍ベンチ要員としても貴重な仕事をするでしょう。
ちなみに、小野寺選手の登場曲はFIELD OF VIEWの「DAN DAN 心魅かれてく」。
名前の暖(DAN)が由来ですが、テンションの上がる素晴らしい曲をぜひ甲子園で聞きたいですね。
かつてインタビューで、支配下登録後は「暖」に登録名を変えると話してましたので、変わるかもです。
個人的には、ソフトバンク松田選手のような存在になって欲しいと思っています。
チームを元気にする役割が合っていると思いますし、そのためにも一軍で実績を作って欲しいなと。
阪神はムードメーカーが結構少ないので、小野寺選手のような存在はかなり貴重だと思っています。
小野寺暖の年俸はどう変わる
小野寺選手が育成から支配下に変わると、年俸はどう変わるのでしょうか。
まず契約金ですが、支配下登録により新たに1000万円が支給されると報道がありました。
その中から一部、母親にプレゼントすると小野寺選手も話されてましたが、本当によかったですね。
肝心の年俸ですが、現在300万円からどれくらい変化するかというと、こんな感じになります。
支配下選手の最低保証年俸
一軍:1600万円
二軍:440万円
つまり小野寺選手は、年俸440万円が最低金額になったということになります。
一軍の年俸は「150日以上の一軍登録」があれば1600万円がもらえるので、小野寺選手は確約なし。
細かい計算はここには載せませんが、一軍登録日数が長くなればそれだけ年俸も上がることになります。
小野寺選手は、おそらくめちゃくちゃワクワクしていると思います。
頑張れば当然年俸も上がりますし、何より大舞台でプレーができるのは大きな喜びでしょう。
ぜひ2021年のラッキーボーイとして、小野寺選手が大活躍することを心から願っています。
まとめ
以上、見事支配下登録となった小野寺暖選手のことをご紹介させていただきました。
長打力を持ちつつ、走守も高いレベルを持った選手なので、一軍での活躍も十分に期待できます。
甲子園球場のレフトスタンドに大飛球を打ち、ヒーローインタビューに立つ日も目前ですね。
ぜひこれから、より一層小野寺選手を応援していきましょう!