阪神の不動の1番打者として、今年でほぼレギュラーを手にした近本選手。
彼のプレースタイルはレッドスター赤星選手を彷彿とさせますが、この2人はどちらの方が良い成績を収めているのでしょう。
この記事では、2人の入団2年目までの成績を部門別に分けて比較していこうと思います。
赤星選手の偉大さや近本選手の有能ぶりが分かる内容なので、ぜひ読んでみてください。
赤星・近本の入団2年目までの成績比較
では早速、2選手の入団から2年間の成績について見ていこうと思います。
ここでは、打撃・盗塁・守備の3つの部門に分けて比較していきます。
打撃
メモ
赤星憲広
206試合 748打数206安打 打率.275 1本塁打 35打点
近本光司
262試合 1060打数298安打 打率.281 18本塁打 87打点
まずこの2選手は、ともに1年目からセンターで試合に出場して活躍しています。
赤星選手の方が試合数が少ないのですが、これは2年目に右足を骨折したからです。
とはいえ、2人ともきっちり新人からレギュラーを獲得しているのは凄いことですね。
成績の数字を見てわかるとおり、入団2年目時点では近本選手の方が成績を残しています。
打率もさることながら、近本選手は赤星選手より長打が打てるので、ホームランと打点は大きく上回っています。
すでに赤星選手の通算本塁打数3本も超えており、近本選手は上々の滑り出しだと言えるでしょう。
ただ、1つだけ改善ポイントがあるとするなら、四球の少なさですかね。
つまりボールの見極めなのですが、出場試合数が56試合少ない赤星選手の方が四球は多い結果となっています。
近本選手は積極打法なので仕方ないとも言えますが、四球が増えればより嫌な1番打者になるでしょう。
また、赤星選手は3年目のシーズンから3年連続で打率3割を残しています。
3年目は2003年星野阪神がリーグ優勝した年で、この時に赤星選手もブレイク。
果たして近本選手も3年目でさらなる飛躍ができるかどうか、楽しみですね。
盗塁
メモ
赤星憲広
1年目 39盗塁 2年目 26盗塁 成功率77%
近本光司
1年目 36盗塁 2年目 31盗塁 成功率74%
次に盗塁数ですが、この部門に関してはほぼ横一線の状態です。
試合数が少ない赤星選手の方がペースは早いですが、2人とも2年連続盗塁王。
盗塁の成功率も3%しか変わらないので、今のところは大きな差は生まれてないようです。
しかし、赤星選手は3年目から一気に盗塁数を伸ばします。
3年連続で60盗塁を記録、そして5年連続盗塁王獲得という素晴らしい結果を残してます。
これは赤星選手の実力もありますが、次のバッターの金本選手が盗塁のフォローを上手くやっていたことも大きいと思います。
近本選手には、打撃部門でさらに成長してもらいつつ、赤星選手並みに盗塁数を増やして欲しいですね。
これができれば、阪神歴代最強の1番打者になることも夢ではないですし、3割30盗塁をぜひ目指してください。
守備
メモ
赤星憲広
203試合 刺殺399 捕殺13 失策4 併殺1 守備率.990
近本光司
260試合 刺殺459 捕殺15 失策7 併殺2 守備率.985
守備力については、若干ですが赤星選手の方が上回っているようです。
失策数が近本選手の方が多く、守備率がその分下がっているというデータです。
ただし、2人とも守備は上手いというイメージが強いので、レベルは高いと思います。
それ以外の肩や守備範囲に関しては、2人ともあんまり変わらないという印象。
今の守備レベルでも十分高いと思うので、現状を維持する感じでいいのではと感じます。
さらに2003年の赤星選手は失策はなく「ベストナイン」「ゴールデングラブ賞」を受賞。
赤星選手は3年目に打撃・盗塁とともに大きく数字を伸ばしていて、そこから不動のセンターの地位を確立したんですよね。
近本選手にもぜひ、2021年を飛躍の年にしてもらいたいと思います。
まとめ
以上、今回は赤星選手と近本選手の2年目までの成績比較をしてみました。
打撃部門は近本選手に軍配、盗塁・守備はほぼ横一線といった結果になりました。
赤星選手がチームの勢いとともに3年目に飛躍したように、近本選手もワンランク上のプレーヤーにステップアップしてくれることを切に願っています。