今回の記事では、東洋大学から5位指名された村上頌樹選手について紹介します。
大卒や社会人の即戦力型の指名が目立った今年の阪神のドラフトですが、村上選手はどんな選手なんでしょうか。
というわけで、村上選手のこれまでの経歴やプロフィール、特徴も全部ここでまとめたいと思います。
東洋大学・村上頌樹選手の経歴とプロフィール
ポイント
名前:村上頌樹(むらかみしょうき)
生年月日:1998年6月25日
出身地:兵庫県南あわじ市
利き手:右投げ左打ち
ポジション:投手
身長体重:174cm・75kg
出身校:智辯学園高校→東洋大学
村上選手の生まれは、甲子園の地元・淡路島です。
小学校1年生の頃から軟式野球を始め、中学時代にはジャイアンツカップに出場。
当時から島内では有名だったらしく、鳴り物入りで奈良の強豪・智辯学園に入学。
あ、そうそう、近本選手も淡路島出身なんですよね!
近本選手は島の北部、村上選手は南部なんですけど、二人とも淡路島の星ですね。
智辯学園の村上と聞けば、高校野球ファンならピンとくる人も多いかもしれません。
村上選手は3年生の春、エースとして甲子園で見事優勝を経験しているんですよね。
全5試合47イニング669球を一人で投げきり、一躍有名になったのが2016年でした。
3年生の夏は甲子園2回戦敗退でしたけど、確実に甲子園の申し子だと思いますね。
高卒ではプロ志望届を出さずに、東洋大学への進学を選択。
なぜプロを志望しなかったのかは不明ですが、おそらく力不足を感じたんでしょう。
実力は超高校級だったとはいえ、当時のストレートは140km前後のテクニックタイプ。
基礎能力がもうワンランク伸ばすことを考えれば、大学進学は素晴らしい選択だったと思いますね。
東洋大学進学後、その才能を見込まれ1年生春からベンチ入りして中継ぎとして活躍。
しかしながら、ここで肘を負傷してしまいなかなか思うように投げれなくなるんですね。
怪我ながらも腐らずに努力した結果、3年生春のリーグで圧巻の成績を残すことに成功。
6勝0敗のうち4完封、防御率0.77(最優秀)で MVPと最優秀投手を獲得しています。
同年に大学日本代表にも選出され、高校時代からさらなる進化を遂げることになります。
大学成績は12勝3敗(うち5完封)、防御率1.88とかなり優秀な結果を残しています。
実は村上選手、ドラフト直前の2020年9月に右腕の肉離れを起こしてるんです。
徐々に回復中だそうですけど、怪我の影響から指名が敬遠されたと言われてますね。
もし怪我がなければ「上位指名確実」と評されていて、外れ1位もあると噂されていたくらい有能な人材です。
ではではそんな村上選手ですが、いったいどんな特徴を持った選手なんでしょうか。
村上頌樹選手の特徴やピッチング動画
ここからは、村上選手がどんな特徴や魅力を持っているのかを解説します。
ぜひ注目して欲しいポイントが3つありますので、ご紹介したいと思います。
美しいストレートと落差の激しいカーブ
村上選手の最大の特徴と言えば、糸のように伸びる直球です。
藤川球児選手の火の玉ストレートを彷彿とさせる、回転数の多い素晴らしいボール。
球速は150kmに満たないですが、球質はどう見ても一級品だと思います。
そしてもう1つ、球速100km前後の縦カーブも村上選手の大きな武器です。
ストレートと縦カーブのコンビネーションだけ見ても、質とキレともにプロレベル。
バッター目線で考えても、簡単には打ち崩せない技術の高さだと思います。
大学時代のピッチング動画をYouTubeで見つけましたので、貼っておきます。
いやー、素晴らしい投球だと思いませんか?
コントロールも安定していますし、素材型ではなく即戦力として活躍できそうですね。
ちなみに、矢野監督はこの村上投手のことをドラフト前からかなり気に入っていたそう。
自粛期間中もよく村上選手の動画を見ていたそうで、高評価だったとのことです。
これは阪神の吉野スカウトからの情報で、矢野監督自身もこうおっしゃっています。
ケガがないと、この順位で取れていない選手。淡路島出身やし、近本も淡路島やしさ。明石海峡大橋を越えて、淡路島からたくさん来てくれたら。
金本前監督で言えば、現在タイガースのキャプテンを務める糸原選手を絶賛していたのと似ている気がします。
監督絶賛の選手は活躍するイメージが強いので、とても楽しみです。
甲子園優勝など大舞台に強い性格
非常に大事な部分なんですけど、大舞台に強いメンタルの持ち主なのは強い武器。
実際、智辯学園時代に甲子園優勝を経験するなど、大きな試合で実力を発揮しています。
プロのマウンドでも、臆することなく堂々と投げられるのは、とても大事なことですね。
甲子園優勝投手がなぜ好まれるかというと、大舞台での経験と強いメンタルが関係していると思っています。
そもそも甲子園で勝ち抜くにはメンタルの強さが必要ですし、優勝投手ともなれば実力とメンタルは折り紙つき。
一時期、甲子園優勝投手は活躍しないと言われてましたが、根拠がない話ですし、因果関係はないと考えています。
特に村上選手に関しては、動画を見る限りマウンド度胸はかなりのものです。
ヤジやバッシングが強い甲子園球場では、こういう肝が据わった選手がいいですよね。
安定の阪神顔であること
これは若干ネタでもあり、能力とは関係ないので読み飛ばしてOKです。
私が彼を見たときの第一印象は「阪神顔やな」ということでした。
どうですかね?阪神顔じゃないですか??
中日の大島選手にソックリな顔でもありますけど、まさに阪神顔かと。
濃くて少しゴリラっぽい?感じ、関本選手とか榎田選手もそうでしたよね。
関西の阪神ファンのネタでよく言われる「阪神顔」に、村上選手も仲間入りかも?
まとめ
今回は、2020年ドラフト5位指名の村上頌樹選手についてご紹介しました。
甲子園優勝投手であり、怪我がなければ上位指名されるほどの有能人材です。
5位まで残っていたのが奇跡なくらいなので、指名順位に関係なく即戦力投手でしょう。
1年目からローテ入りも夢じゃないと思うので、ぜひ注目しておいてくださいね。