2021年シーズン開幕したばかりですが、マルテ・サンズの両選手が好調を維持しています。
阪神といえば、助っ人外国人野手がなかなか活躍しないジンクスが長年ありますよね。
ですが、マルテ・サンズ選手の活躍から確かな戦略と成功のヒントが見えました。
その戦略はどんなものなのか、ここでまとめてお伝えしたいと思います。
阪神の外国人野手の成功ポイント
具体的に、阪神タイガースで成功する外国人野手を獲得するにはどうすれば良いか。
私が感じたことを中心にですが、ここでご紹介していきたいと思います。
新外国人は2年目以降で勝負
要するに、1年目の成績が少し悪くてもすぐに解雇しないことです。
一度獲得したら最低2年間は使う、という方針にすべきだと思います。
現状を見たら分かるとおり、マルテ選手は3年目、サンズ選手は2年目で花咲こうとしています。
マルテ選手は明らかに日本の野球に慣れてきていて、抜群の選球眼も身につけてきています。
サンズ選手は2年目ではありますが、日本の配球や攻めを勉強してさらなる飛躍を感じます。
もちろん選手の見極めは大事なので、全員残すべきというのは違います。
後ほど書きますが、そもそもロサリオタイプの選手は獲得すべきではないという結論です。
長距離ではなく中距離タイプを獲得すべし
ロサリオ選手のような、いわゆる「長距離タイプ」は獲得を避けるべきです。
なぜなら、甲子園はホームランを打ちにくく目立った活躍をしにくいからです。
これまで阪神が獲得した外国人スラッガーは、軒並み不発に終わっています。
本塁打も打って20〜25本程度、打率2割台前半と助っ人として満足できない数字でした。
1年目で日本の野球に慣れてないことも要因でしょうけど、甲子園の広さも関係しているでしょう。
そう思います。
なので、理想はオマリー・マートン・シーツ選手のような中距離タイプです。
まさにマルテ・サンズ選手が当てはまってますが、本塁打ではなく率を残すタイプの方が良い。
スラッガーは大山・佐藤選手のような日本人選手に任せ、脇を外国人で固めるべきだと思います。
1年目の外国人選手に対して、甲子園で本塁打量産を期待すること自体やめるべきですね。
長距離タイプ獲得なら、アリアス・ブラゼル選手のように他球団で実績ある選手を獲るべきかな。
外国人同士で競争させる
「助っ人=スタメン確定」という、かつてのお客様対応をやめるべきでしょう。
なぜなら、外国人選手が必死に練習してプレーをしなくなってしまうからです。
率直に言えば、お金の為に来日する選手が多いのが現実だからです。
例えば、メジャーで戦力外になったけど日本から億越えのオファーがあった場合。
メジャー復帰の目標があれば良いですが、晩年を日本で、、と考えている選手はサボります。
阪神はメジャーバリバリだった選手を獲得した時に限って、働きませんでしたよね。
この経験を生かして、外国人選手を多めに獲得して競争させるべきかと思います。
2021年は外国人5枠に対して8選手いるので、激しい外国人枠争いが起こっています。
サボれば外される環境をしっかり作ることも、助っ人外国人戦略には必要と言えるでしょう。
2年契約をベースにする
最近阪神は2年契約を取り入れていますが、これは非常に効果的なプランだと思います。
なぜなら、メジャー復帰もしくは挑戦をしやすい契約内容だからです。
この契約のミソは、2年目の去就は選手側に選択オプションがあることです。
つまり、2年目に阪神に残留するか移籍するかを選手が選べるというわけです。
メジャーへ行きたい選手にとっては、条件の良い方を選べる契約は嬉しいはずですよね。
この契約を採用しているのが、スアレス・ロハスJr.・アルカンタラ・サンズ選手など。
彼らはみんなメジャー志向の強い選手ですが、阪神に加入してくれた背景には2年契約があるという噂。
阪神側にはメジャー流出のリスクがある一方で、メジャー志向の強い選手を集めやすいメリットあり。
この契約形態をベースにすることで、より優良助っ人外国人を集めると良いと思います。
以上、阪神の助っ人外国人野手の成功ポイントをご紹介してきました。
これらのポイントを抑えたのがマルテ・サンズ選手なので、活躍を期待していいでしょう。
また、新加入のロハスJr.・アルカンタラ選手も超有能な選手なので、ぜひこちらもチェックください。
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まとめ
というわけで、阪神の外国人野手の成功戦略を書いてきました。
長年助っ人外国人を見てきたので、結構当たっているんじゃないかと思っています。
外国人は中距離タイプで、かつしっかり競争させる環境づくりは大事になってきますね。
今の阪神球団は、そのあたりも理解して補強しているように見えるので、ぜひ強力な助っ人を!