2019年5月にお送りしてきた高校野球特集ですが、今回が最終回となりました。
今回は、2015年ドラフト1位で鳴り物入りで入団した高山俊選手です。
名門日大三高で1年生の頃から試合に出場し、甲子園優勝へ導いた中心選手。
彼が日大三高でどんな成長を遂げ、成績を残してきたのかを紹介していこうと思います。
エリート街道を歩んだ幼少期
転勤族だった大手証券マンの父・辰雄さんの元に生まれた高山選手。
幼少期からすでに野球の才能を発揮しており、輝かしいエピソードを残しています。
小学1年生で野球チームからスカウト
高山選手は、小学1年生のときに地元の野球チームの指導者からスカウトを受けています。
ちょうど父親の辰雄さんとキャッチボールをしている姿を見て、声をかけたそうです。
ホワイトビーストロングというチームなのですが、小1の子供の才能を見抜くとはすごい。
このチームで野球にハマった高山選手は、6年生でショート・ピッチャー・キャッチャーを経験。
チームを全国大会に導き、さらに千葉ロッテジュニアに選出されて準優勝を成し遂げました。
小学生ですでに高い才能の片鱗を見せつける形となりました。
シニアと陸上の二刀流で大活躍の中学生時代
中学では「船橋中央シニア」に所属し、ショートとピッチャーで活躍。
チームで主力選手になっていたのはもちろんですが、なんと陸上選手としても活動していました。
千葉県の陸上大会200m走では、全体4位に入るなど万能な運動神経を披露していたんですね。
野球選手の中には、中学時代に野球と他の競技を掛け持ちしていた選手も結構います。
楽天の藤平選手なんかは、中学3年生の時に走り高跳びのジュニアオリンピックで優勝しています。
また中日の根尾選手は、中学2年生の時にスキー男子回転で全国優勝を果たしています。
運動神経が良い人は、他の競技をやってもその才能を発揮できるんですね。
日大三高で掴んだ栄光と挫折
甲子園常連の名門・日大三高に進学した高山選手は、1年生秋から1番打者で活躍。
そこから、輝かしい成績を残していますので、ざっとまとめて紹介します。
メモ
1年生秋 打率.435
2年生秋 打率.432
3年生選抜甲子園 打率.529
3年生夏の甲子園 打率.500(全国制覇)
高校通算本塁打32本
特に高山選手が3年生の頃の日大三高は、平成最強とも呼び声が高い完成されたチームでした。
夏の甲子園決勝では、強豪の光星学院相手に11-0の圧倒的強さで優勝を飾ったのは有名な話。
高山選手も5番打者で出場し、打率.500と素晴らしい成績を残してチームに貢献しました。
順風満帆だった高山選手ですが、2年春の選抜大会で挫折を味わっています。
すでに主力として試合に出ていたが、現在日本ハムで活躍している広陵・有原選手に歯が立たず。
決勝戦ではスタメンを外されてしまい、大きなショックを受けたと話しています。
気持ちが強く、弱音を吐かない子供だと親からの信頼も厚い高山選手。
このショックを乗り越えたからこそ、3年生の夏の甲子園優勝の栄光があるんですね!
日大三高時代の振り返りインタビュー
ではここで、ご本人が日大三高時代を振り返った時のインタビューを掲載します。
インタビュー中にも話されていますが、甲子園の対戦相手の選手もたくさんプロになっているんですね。
率直な感想をサクッとまとめてくれているので、ぜひ見てみてください。
インタビュー①です
別でツイートしてましたが見やすいようにリプでもツイートしときます pic.twitter.com/EsElR0vzgK
— うるとら (@kohei20000625) August 11, 2018
高校時代は本当に厳しい環境だったと話していましたけど、高山選手ってそう思わせないですよね。
のほほんとしているというか、マイペースな印象なので、辛い経験に聞こえないというか笑。
そんな彼のことを両親が的確にコメントしていましたので、ご紹介します。
親から見ても気持ちが強く、決して弱音は吐かない。くよくよ考えず、気持ちの切り替えが早い。陰で努力はしているのでしょうが、決してそれを見せることなく、さらっと結果を出す。ここ一番に強い。決める時は決める。何か特別なものを持っているような気がします。
プロ野球選手になったくらいですから、センスや才能だけではないことは当然ですよね。
並々ならぬ努力をしてきたでしょうし、高山選手の性格的にそう感じさせないだけなんでしょう。
とはいえ、高校時代までは輝かしいエリート街道を歩んできたのは事実です。
ちなみに、高山選手と仲の良い青柳選手はまったく逆で、無名の状態からプロ入りしています。
個人的にかなり面白い選手だと思って注目しているので、今後が楽しみです!
日大三高5人衆の現在地とは
高校野球ファンならご存知でしょう、高山選手の日大三高時代の同級生は粒ぞろいでした。
5人衆として大注目されていたメンバーがいたのですが、彼らは今どうしているのでしょう。
ここでは、5人のことを簡単にご紹介していこうと思います。
参考
1.高山俊 → 2015年ドラフト1位で阪神入団
2.横尾俊建 → 2015年ドラフト5位で日本ハム入団
3.畔上翔 → HONDA野球部主将
4.吉永健太朗 → JR東日本野球部
5.鈴木貴弘 → JR東日本野球部
大学卒でプロ入りしたのが2人、残り3人は現役で企業の野球部でプレーしています。
26歳を迎える年齢で、5人全員が現役なのは本当にすごいことですよね。
高山選手いわく、頻繁に会えるわけではないけど、お互いがリスペクトしている関係だそう。
高校時代の戦友がいまだに繋がりつつ、第一線でプレーしているのは素晴らしいことだと思います!
まとめ
上記のとおり、高山選手は幼少期から注目を集めており、輝かしい高校時代を過ごしました。
一方で数知れない挫折も経験しており、強い精神力でそれを乗り越えたことも事実です。
阪神タイガースで二軍生活が続き、なかなかスタメンを獲得できない苦しい状況が続いています。
ぜひ持ち前の精神力で結果を出し、阪神タイガースを優勝に導いてくださいね!!