
2012年、甲子園で春夏連覇を成し遂げた時の大阪桐蔭エースといえば、藤浪晋太郎選手。
4球団競合の末、阪神タイガースに鳴り物入りで入団を果たした彼は、3年連続2桁勝利。
ここ最近は伸び悩んでいますが、高校時代の藤浪選手はいったいどんな選手だったのでしょうか。
この記事では、高校時代の藤浪選手について特集してまとめたいと思いますので、読んでください。
藤浪はなぜ大阪桐蔭へ進学したのか
大阪府の堺市出身の藤浪選手は、数ある強豪校の中からなぜ大阪桐蔭を選択したのでしょうか。
その理由は、2005年に夏の甲子園で大活躍した大阪桐蔭を甲子園で観戦したからだそうです。
当時の大阪桐蔭は、3年生に辻内・平田がいて、1年生には中田翔選手がいました。
全員高卒ドラフト1位で指名される選手でしたから、相当強かったのを覚えています。
藤浪選手はもともと、甲子園に出られる高校選びを軸にしていました。
ダルビッシュのいた東北高校や、甲子園常連のPL学園も検討したそうです。
しかし、小学5年生の時に観た大阪桐蔭への憧れが強く、入学を決断したんだとか。
ちなみに、同じ阪神タイガースの福留孝介選手は、立浪さんへの憧れからPL学園に入学を決断。
小さな頃の大人への憧れって、自分の人生に大きな影響を与えるからすごいパワーですよね。
福留選手の高校野球特集は、以下の記事で詳しくまとめているので読んでみてください。
中学卒業時、藤浪選手の身長はすでに194cm。
申し分のない恵まれた体型で、名門である大阪桐蔭への挑戦が始まったのです。
藤浪の高い意識と明晰な頭脳
いざ大阪桐蔭に入学した藤浪選手ですが、彼はなぜ高校で大きく飛躍できたのでしょうか。
それは、周りのチームメイトよりも高い意識と明晰な頭脳があったからなのです。
そのことが分かるエピソードを2つご紹介しようと思います。
高校1年生時代の野球ノート
高校1年生の時、野球ノートに将来の目標を書く課題があり、藤浪選手はこう書いたそうです。
『一流のプロ野球選手になりたいです』
大阪桐蔭の監督である西谷監督は、このノートのことを以下のように話しています。
プロにいった子をはじめ、ウチの部員は基本的にみんな野球が好きで向上心も強い。でも、「プロ野球選手になりたい」と目標を立てる子は珍しくないですが、「一流の」と書いたのは藤浪だけです。
さらに、高校卒業後はプロで活躍するために東京六大学へ進学するとも話していたんだそうです。
当時から将来をしっかり見据えた高い意識を持っており、それが藤浪選手を成長させたのでしょう。
優秀な成績と勝つための努力を考えている
藤浪選手の意識の高さは、野球だけではなく学業でも発揮されていました。
学校での成績もかなり良かったそうで、論理的に物事を考えて行動できるタイプ。
文武両道という意味では、2018年中日にドラフト1位で入団した根尾選手に似ているでしょうか。
それだけではなく、チームが勝つために自分が今何をすべきかを考えることもできるのが藤浪選手。
藤浪選手は2年生の頃に大事な場面で勝てない状態が続き、もがき苦しんでいました。
春のセンバツを逃し、夏の大阪府予選でも負け、大事なところで勝てなくなっていたのです。
そこで彼は、持ち前の頭脳を使って、練習の全ての瞬間で勝つ努力を始めたのです。
例えば、筋力トレーニングを人より5回多くこなしたり、隙間時間で走ったりなど。
目の前の小さな勝負に勝つことで、試合の勝負どころでも勝てるように努力をしたそうです。
いかに有能な高校野球選手だとしても、自分で考えて練習メニューを組むのは至難の技。
中田翔選手なんかは監督が声をかけると、集中して練習をこなすタイプ。
西岡剛選手は監督がやめるまで、一切文句も言わず練習し続けるタイプ。
そして藤浪選手は、監督に言われなくても自分で考えて練習できるタイプ。
高い意識だけではなく、自分で考えて行動ができる思考力を持ち合わせていたんですね。
以上2つのエピソードから、藤浪選手が高校時代に大きく飛躍できた理由がわかります。
「高い意識」「明晰な頭脳」この2つの才能をうまく活用したのが良かったのでしょうね。
藤浪の大阪桐蔭での輝かしい成績
それでは、藤浪選手が高校時代に残した輝かしい成績をご紹介したいと思います。
ご存知だと思いますが、藤浪選手は2012年に甲子園春夏連覇を成し遂げていますよね。
1学年下の西武に入団した森友哉選手とバッテリーを組んで、圧倒的な実力で優勝しました。
今回は、藤浪選手の3年生の成績をつらつらと書いていこうと思います。
メモ
2012年春のセンバツ大会
1回戦 vs花巻東 9-2 ○ 9回8被安打12奪三振
2回戦 vs九州学院 5-3 ○ 9回6被安打8奪三振
準々決勝 vs浦和学院 3-2 ○ 4回6被安打6奪三振
準決勝 vs健大高崎 3-1 ○ 9回7被安打9奪三振
決勝 vs光星学院 7-3 ○ 9回12被安打6奪三振
2012年夏の甲子園大会
2回戦 vs木更津総合 8-2 ○ 9回6被安打14奪三振
3回戦 vs済々黌 6-2 ○ 登板なし
準々決勝 vs天理 8-1 ○ 9回4被安打13奪三振
準決勝 vs明徳義塾 4-0 ○ 9回2被安打8奪三振
決勝 vs光星学院 3-0 ○ 9回2被安打14奪三振
藤浪選手は甲子園でめっぽう強く、まとめると以下のような成績でした。
9試合 9勝0敗 90奪三振 自責点9 防御率1.07
藤浪選手は当時のことについて、インタビューでこう語っています。
当時のメンタルに関しては、今、反省も否定もないんです。あの夏の甲子園は、肉体的にも精神的にも一番いい状態で野球をやっていた。今、思い返しても、油断もスキもなかったんです。
これは2018年シーズンに語っていたので、藤浪選手がイップスで苦しんでいる時期ですね。
それを踏まえてみると、高校時代がもっとも調子が良くて思い出していたんだろうなと。
藤浪応援団の私としては、ぜひ高校時代の素晴らしい投球を早く取り戻して欲しいなと思います。
高校時代は心身ともに良かった!ではなく、今が一番充実している!と語って欲しいんです。
だから、少し時間がかかったとしても、一軍復帰を果たしてもらいたいと心から願うばかりです。
藤浪選手の笑顔を甲子園球場で見られる日まで、首を長くして待っていたいと思います!
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