1965年にスタートしたプロ野球ドラフト会議、阪神の1位指名の歴史は石床幹雄さんからスタート。
江夏豊・田淵幸一・岡田彰布・藤川球児・鳥谷敬など、数々の名選手を獲得してきました。
そんなドラフト1位指名選手ですが、ここ最近はどんな活躍を見せてくれているのでしょうか。
ここでは、過去6年で1位指名した選手の活躍ぶりを振り返ってみたいなと思います。
2014年 横山雄哉(投手)
山形中央高校から新日鐵住金鹿島に入社し、阪神タイガースへ入団した横山選手。
MAX150kmの直球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを投げ分ける左腕です。
直球で空振り三振を奪える球のキレを持っているため、ルーキーの頃から能見二世と期待大でした。
ただしプロ入り後はなかなか思うような結果を残せず、苦しんでいたのが現状です。
2017年一軍での登板が増え始めた時、登板前日にぎっくり腰になり戦線離脱。
さらに左肩の故障も重なり、2018年シーズンに手術を行い、2019年からは育成契約へ。
ちなみに、2018年ドラフト4位で阪神入りした斎藤友貴哉投手は、山形中央の1つ後輩。
高校時代から仲が良かった二人がチームメイトになり、また決意を新たにしてヤル気もアップ。
今の阪神タイガースは先発左腕が不足していますから、完全復活を待っています!
【12月20日更新】
2020年は怪我もなく順調に活動できていたのですが、一軍での機会もなく現役引退となりました。
「野球に取り組む過程に悔いは一切ない」という言葉を残し、2021年からはタイガースアカデミーで専属コーチに就任することが決まりました。
立場は変わりますが、裏方としてぜひ阪神タイガースをまた盛り上げてくださいね!
2015年 高山俊(外野手)
明治大学時代、東京六大学で131安打を記録し、通算安打数記録を更新した高山選手。
ドラフトの目玉選手として注目され、ヤクルトとの競合の末阪神入りしました。
(ヤクルト真中監督が当たりクジと勘違いした事件、記憶に新しいですよね笑)
2016年シーズンで開幕1番スタメンで出場するなど、1年目から大活躍。
134試合に出場して打率.275、新人王とオールスター出場を決め、主力選手間違いなしの結果。
しかしながら、2017年シーズンから壁にぶち当り、103試合→45試合と出場機会が減少。
再起をかけた2019年シーズンでしたが、開幕からレギュラーを奪えずベンチ生活。
2020年も出場試合42と落ち込み、なかなか思うような結果を残せていないのが実情ですね。
それでも、必死に努力する姿を矢野監督は見ているので、2021年に飛躍して欲しい選手の1人。
もともと打撃センスは抜群な選手なので、きっかけを掴めば間違いなく打つでしょう。
ちなみに、DeNAのラミレス監督も高山選手を高く評価しており、球界の原石だと言っています。
ラミレス監督って、よく阪神の選手褒めてくれるから大好きなんですよね。
高山選手は今、まさにレギュラーをつかもうとガンバっているところです。
近い将来クリーンナップを打って欲しい選手なので、個人的にとても応援しています!
2016年 大山悠輔(内野手)
白鴎大学時代、大学日本代表4番も務めた長距離砲・大山選手が1位指名でした。
大山選手の1位指名は、阪神ファンにとってはサプライズ指名となりましたよね。
この年の目玉は、田中正義・佐々木千隼・寺島成輝・藤平尚真の4選手でした。
阪神は「佐々木千隼」を指名すると見られていましたが、まさかの大山選手の単独指名。
ちなみに、佐々木選手は現在ケガで戦線離脱中なので、結果的に大山選手で○だったわけです。
入団後は、ひとまず二軍でみっちり掛布二軍監督の指導で着実にレベルアップ。
2018年シーズンは117試合に出場して打率.274、いい感じにステップアップしています。
そして2019年、大山選手はセ・リーグ唯一の全試合4番打者としてスタメン出場中。
ちなみにこの大山選手、今流行りの「パンケーキ食べたい♪」をネタで持っています。
タイムリーを放った際にやるのですが、その理由も記事にしているので読んでみてください。
そして2020年シーズン、大山選手が大きく飛躍する1年になりました。
116試合ながら、28本塁打・85打点というキャリアハイを叩き出し、本塁打王争いもしましたね。
2021年シーズンは矢野監督から主将にも任命され、ますます期待が高まるホットな選手になっています。
矢野監督の期待を一身に背負って、阪神の大黒柱として大出世してくださいね!
2017年 馬場皐輔(投手)
仙台大学出身、155kmの豪速球と多彩な変化球を使い分ける右腕・馬場選手。
豪腕投手としてドラフト注目株だったのですが、阪神が単独指名をして獲得となりました。
2018年シーズンはほとんどが二軍生活で、2019年も今のところ二軍。
正直なところ、もう少し即戦力で活躍して欲しいなというのが本音ですね。
2019年5月の球団ファームMVPを獲得されたものの、一軍で好投してもらいたい。。
そして迎えた2020年シーズンは、一軍に帯同して過去最多の32試合で中継ぎとして出場。
2勝1敗9Hで防御率2.08と進化を見せてくれて、2021年への期待が大きく高まる年になりました。
防御率はかなり優秀ですが、まだまだ安定感はなかった印象なので、さらなるレベルアップを!
馬場選手は仙台育英出身なのですが、同級生である熊谷敬宥選手もドラフト3位で阪神入団。
熊谷選手は今のところ二軍生活が長いですが、ぜひとも一軍に昇格してチームに貢献してください!
2018 近本光司(外野手)
すでにおなじみの方も多いと思いますが、大阪ガスから入団した近本選手。
2019年のルーキーイヤーから開幕スタメンに名を連ねるリーディングヒッターです。
63試合終了時点で、打率292、5本、22打点、16盗塁を記録。
ルーキーとしては申し分ない成績ですし、積年の課題だった1番打者がハマったのが大きい。
正直言って、この過去5年で1番の成功だと思いますし、まさか外れ外れ1位ですから笑。
結局、新人王はヤクルト村上選手に譲ったものの盗塁王を獲得してブレイク。
そして2020年シーズンは、開幕直後から大不振で2年目のジンクスが囁かれる事態に。。
ですが、ここから一気に巻き返して、最終的には打率.293・2年連続盗塁王になりました。
2年目も活躍したことで不動のセンターの地位を確立し、3年目は選手会長に抜擢されることに。
ちなみに、2018年ドラフト会議で阪神が最初に1位指名したのは、大阪桐蔭の藤原恭大選手。
そして外れ1位として立命館大学の辰巳涼介選手を指名するも、楽天と競合してまた外れ。
外れ外れ1位に指名したのが近本選手だったわけですが、本当にファインプレーでした。
(ちなみに辰巳涼介選手は、社高校出身で近本選手の1つ後輩なんですよね)
2年目を終えた時点での近本選手と赤星さんの比較記事も書いてますので、参考までにどうぞ。
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阪神入団2年目の近本vs赤星!部門別の成績(走攻守)を比較してみた
続きを見る
この調子で活躍すれば、3年連続盗塁王と打率3割も十分可能です。
すでにチームの中心選手になっているので、優勝に向けて引っ張って欲しいなと思います。
2019 西純矢(投手)
2019年の阪神ドラフトは1〜5位まで高校生でしたが、西選手も創志学園からの単独指名。
MAX154kmの直球、184cm・88Kgの恵まれた体格で、将来性も抜群な素材を獲得しました。
ポイント
2020年二軍成績
11試合 4勝3敗 防御率4.00
1年目シーズンとなった2020年は、一軍での登板はなく終わりました。
二軍でも試合数は多くなく、フィジカル面を中心に鍛えていたシーズンになりました。
高卒1年目なので、これくらいじっくり基礎体力を高める期間を作ってくれてよかったと思います。
数字からは読み取りにくいですが、私が見た限り、投球フォームも球のキレもアップしていました。
矢野監督も2021年の春季キャンプ招集を明言していますし、もしかすると2年目で大ブレイクも!?
素材が抜群なだけに、どうしても期待してしまう西選手に今後も目が離せませんね!
2020 佐藤輝明(内・外野手)
ドラフト会議で、4球団競合の末に引き当てた佐藤輝明選手が阪神タイガースにやってきます。
先輩である近畿大学・二岡さんの本塁打記録を更新したスラッガーですので、非常に楽しみです。
ルーキーイヤーから活躍を期待されていますが、内野を守るのか?外野で競争させるのか?
実力も未知数な選手ですが、レギュラー争いに食い込めると思うのでぜひ頑張って欲しいですね。
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【阪神ドラ1】近畿大・佐藤輝明を特集!柳田二世の経歴と動画をまとめ
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まとめ
過去5年間のドラフト1位の振り返りをやってみました。
2019年6月現在の状況なのでまだまだ変化すると思いますが、現時点での評価はこうです。
ポイント
横山雄哉 ⭐️☆☆☆☆
高山俊 ⭐️⭐️☆☆☆
大山悠輔 ⭐️⭐️⭐️⭐️☆
馬場皐輔 ⭐️⭐️⭐️☆☆
近本光司 ⭐️⭐️⭐️⭐️☆
西純矢 ⭐️⭐️⭐️☆☆
佐藤輝明 ?????
大山・近本選手が今のところリードしてますが、他の選手も2021年には活躍できる素材ばかり。
来年シーズンで優勝争いするためには、この6人の力が必要なのでぜひ頑張って欲しい!
さてここから誰が台頭してくるのか、今から期待で胸が膨らむばかりですね!