2020年ドラフト会議で阪神タイガースに3位指名されたのが、上武大学の佐藤蓮選手。
プロ注目選手ではあったものの、ベールに包まれていて情報の少ない選手でした。
そこで今回の記事では、未完の大器である佐藤選手のことをご紹介したいと思います。
上武大学・佐藤蓮選手の経歴とプロフィール
ポイント
名前:佐藤蓮
生年月日:1998年4月11日
出身地:静岡県三島市
利き手:右投げ右打ち
ポジション:投手
身長体重:188cm・102kg
出身校:飛龍高校→上武大
大型右腕として注目の佐藤選手ですが、彼を一言で表すと「未完の大器」です。
大卒選手ではあるものの過去の実績があまりなく、彼の能力はベールに包まれています。
キャリアとしては小学生の頃から野球を始め、中学時代はシニア代表として渡米。
幼い頃から静岡県内で注目を集めていたようで、実力も評価されていたそうです。
高校は静岡の飛龍高校に進学したのですが、ここから目立つ実績が途絶えてしまいます。
そもそも飛龍高校って、そこまで有名な強豪校ではないので進学先としては不思議。
1年生の秋から主力投手となったのですが、2年春に右肩を故障してしまい野手へ転向。
高校自体も甲子園に行けませんでしたし、ケガで野手になっていたので高校時代の実績は特にありませんでした。
そして上武大学に進学し、再び投手として挑戦する道を選んだ佐藤選手。
入学当時すでに144kmを記録し、さらに大学1年で150kmを更新して才能開花!
と、思われたのですが、1年生の冬に遊離骨の除去手術を受けた後に歯車が狂います。
投手として活動するも、なんと3年生秋まで登板機会がなく過ごしたそうなんですね。
転機となったのは、コロナによる活動自粛期間に行ったフォーム改造。
テークバックを小さくすることでフォームが安定し、直球の威力がさらにアップ。
4年生8月に行われたロッテ二軍戦に登板した際、155kmを叩き出し2回0封。
ここでスカウトの評価を大きく伸ばし、上武大学の優勝にも貢献したためドラフト候補になったんですね。
まさしく素材型のドラフト指名と言えると思います。
投手実績としては、大学4年生の「0勝0敗・18回22奪三振・防御率1.50」のみです。
未知数の選手ではありますが、数年後に大化けする可能性を秘める楽しみな選手ですね!
佐藤蓮選手の特徴とピッチング動画
経歴的には目立った実績がない佐藤選手ですが、彼の特徴はいったいなんでしょうか。
ここでは、佐藤選手の魅力について2つご紹介したいと思います。
圧倒的なスケールを感じさせる体格
今回の指名理由でもあると思いますが、スケールの大きな体格が超魅力的。
身長188cmで体重102kgですから、フィジカル的には申し分ない素材と言えますね。
藤浪選手まではいきませんが、ドラフト1位の近大・佐藤選手よりも体格は上。
実戦経験していなかった分、フィジカルトレーニングはバッチリしてきたようです。
技術的な部分は入団後に身につければいいし、十分に大エースになる可能性を秘めていますね。
MAX155kmの豪速球と球威
2020年8月にMAX155kmのスピードを記録したくらい、豪腕タイプの選手です。
楽天にドラフト1位入団する早川選手も最速155kmですが、体格的には球速は限界かと。
佐藤選手の場合は今まさに球速が伸びているので、160kmも夢ではないのです。
どんな感じの投球をするのか、ぜひこちらの動画を見てみてください。
動画後半に佐藤選手の投球シーンがあるんですけど、まず何よりデカイ!力強い!
そして188cmの身長から投げ下ろす直球は、なかなか打てそうにない印象です。
ただし、コントロールがまだ不安定というのは弱点かもしれません。
キレも鋭い感じではないので、コントロールと変化球は改善の余地がありそうです。
佐藤選手の起用法や活躍の見込み
ではでは、佐藤選手はこれからどんな風に活躍していってくれるのでしょうか。
ここからは完全に個人的な意見なのですが、まず1つ言えるのは即戦力は厳しそうということです。
こう思う最大の理由は、実戦経験が不足しているからです。
過去に大きな実績も残していない分、プロの一軍のマウンドで活躍するのには時間が必要だと思うんですね。
まずは二軍でしっかり実戦経験を積んで、そこから一軍昇格でも遅くはないでしょう。
あともう1つは、中継ぎでの起用がメインではないかということです。
なぜなら阪神は先発右腕がとても多くて、西・秋山・青柳・藤浪選手がいますよね。
あと同じようなタイプで望月選手もいますし、中継ぎ登板からのスタートになりそう。
なので、佐藤選手は数年後に中継ぎ投手として一軍昇格してくれたらいいなと思います。
未完成の選手のため、大卒とはいえじっくり育てる方針でお願いしたいですね。
ぜひ藤川球児選手の後継者として大成してくれたら嬉しく思います。