2020年ドラフト指名会議がつい先日行われ、まだまだ熱気冷めやらぬこの頃。
そんな中ふと昨年のドラフトの光景が頭をよぎり、指名選手の現状が気になりました。
今回の記事では、2019年ドラフト1・2位指名された西純矢&井上広大選手を特集したいと思います。
彼らが現在どのレベルにあり、来季どこまで期待できる選手なのかをお伝えします。
西純矢と井上広大のおさらい
さて皆さん、2019年のドラフトで上位指名された西・井上選手のこと覚えてますか?
というのも、在阪メディアがなかなか彼らのことを取り上げないので、活動状況を知る機会が少ないんですよね。
(メディアが報道しないので、怪我でもしてるのか?と逆に不安になる大阪人笑)
というわけで、まずはサラッと2人のことを復習しておきましょう。
西純矢
ポイント
名前:西純矢
出身地:広島県廿日市市
身長:184cm
体重:88kg
高校:創志学園
利き手:右投げ右打ち
西純矢選手といえば、西勇輝選手の親戚(遠いですが)として注目を浴びました。
MAX154kmのストレートと変化球、そして気持ちの入った投球が特徴的でしたね。
特に高校2年生の甲子園で、創志学園相手に16奪三振無四球完封勝利したのが印象に残っています。
井上広大
ポイント
名前:井上広大
出身地:大阪府大東市
身長:187cm
体重:97kg
高校:履正社
利き手:右投げ右打ち
高卒野手の中でも、右の大砲として最も注目を浴びていたのが井上選手。
高校通算49本塁打、3年生夏の甲子園決勝でヤクルト・奥川投手から3ランを放ち優勝。
恵まれた体格とパンチ力から、阪神の将来のクリーンアップ候補として指名されました。
井上選手に関しては、すでに今年一軍に昇格して試合にも出場していますね。
西純矢の成績と今後の課題
ではまず最初に、西純矢選手の1年の成績や課題などの振り返りをしていこうと思います。
2020年シーズンの成績
ポイント
一軍出場:実績なし
ファーム
11試合4勝3敗
防御率4.00
西選手の1年目シーズンですが、一軍昇格・出場ともにありませんでした。
ファームでは11試合に登板して、上記のような成績で終了しています。
数字だけでは分かりにくいのですが、上々の1年目だったのではと私は思います。
その理由の1つ目が防御率です。
最終的には4.00ですが、6月24日にリリーフで初登板して以来、9月まで2.08と好成績。
10・11月はウエスタン優勝のソフトバンクに集中打を浴びましたが、それ以外は良い結果を出していました。
内容も充実しており、11月のソフトバンク戦ではデスパイネ・内川・上林の一軍クラスのクリーンナップをピシャリ。
こういった経験も今後の自信になっていくことでしょう。
さらに体づくりも順調のようで、この1年間で体重79kgから88kgにアップしています。
試合中の球速も、150km前後のスピードを常時記録するなど、一歩ずつステップアップしているようです。
今後の課題
今後一軍で活躍するために、西選手が克服すべきは2つあるかなと思います。
まず1つ目は、新しいフォームの定着です。
フォーム改造していることは明確に発表があったわけではないですが、高校時代から少し変わっています。
以前は、左足を踏み込んで投げていたのですが、現在は左足を張ったフォームに変化。
より上下の角度をつけた投球になっていて、バッターは打ちづらいだろうなと感じます。
このフォームをしっかり定着させることが、今後の課題の1つだと思います。
もう1つは、コントロールの改善です。
先ほどのフォーム改造に関係しているかもですが、制球力にまだバラツキがあります。
四球が少し多いので、一軍で投げるためにはコントロールの改善が必要でしょう。
百聞は一見にしかずということで、現在の西選手のピッチング動画を貼っておきます。
高校時代の情熱的な投球から打って変わって、冷静なマウンドになってますね。
まだまだ躍動感が足りないかな?とも思いますが、これからギアをあげて欲しいなと思います。
井上広大の成績と今後の課題
では次に、井上広大選手の1年の成績や課題などの振り返りをしていこうと思います。
2020年シーズンの成績
ポイント
一軍実績
6試合11打数1安打
打率.091
1打点
ファーム
69試合248打数56安打
打率.226
9本塁打
36打点
2020年シーズンに限って言えば、西選手より井上選手の方が話題になってましたね。
一軍昇格、そしてライトスタメンも経験したのは非常に大きなプラスになったでしょう。
結果は1安打のみでしたが、タイムリー二塁打を放って勝負強さの片鱗も見えました。
ファームにおいては、平田二軍監督によって全試合4番スタメンで起用されました。
結果として、高卒1年目にして本塁打2位・打点3位にランクインする活躍!!
西選手と同様、1年目の滑り出しとしては上出来だったのではと思います。
今後の課題
井上選手についても、これから改善すべき課題は2つあるのではと思います。
まず1つ目は守備力の強化です。
助っ人外国人でもない限り、打撃力だけで一軍のポジションを奪うことはまず不可能。
代走で出場するタイプでもないので、まずは外野の守備力を上げないとダメですね。
一軍の試合でもゴロを後逸する場面がありましたけど、ここは早急に改善が必要です。
2つ目は、ボールの見極めです。
ファームでは、69試合で96三振を喫しているのですが、これはちょっと多すぎですね。
140試合以上ある一軍のペナントだったとしても、三振王で120三振くらいですから。
三振かホームランかという夢のある選手もいいんですけど、最低限の選球眼は必要です。
ぜひたくさん打席を経験して、一軍のボールの見る目を養って欲しいなと思います。
というわけで、西・井上選手の現在地と今後の課題をご紹介しました。
2020年11月から、両選手は宮崎のフェニックスリーグに参加しています。
西選手は開幕投手として、井上選手は4番打者として出場していて期待も高まります。
高卒1年目としては順調な成長を遂げていると思いますので、来季も頑張って欲しいです。
西純矢・井上広大への来季の期待
ここからは、私の個人的な意見がかなり大きくなります笑。
2021年シーズンで2人に期待したいものを、書いていこうと思います。
まず西選手に関しては、一軍昇格と中継ぎでの登板です。
藤川選手や能見選手が退団となり、中継ぎ陣の枠にチャンスがあるので実現可能かと。
将来的に先発投手になって欲しいですが、まずは中継ぎから信頼獲得が重要になります。
ベテランの退団は若手にとっては絶好のチャンスですから、きっちり掴んで欲しいなと思います。
そして井上選手は、一軍に帯同できることですかね。
現状でいけば、まだ一軍のベンチにい続けるのは難しいと思うので成長が必要です。
このオフシーズンでしっかり練習して、まずは春季キャンプでの一軍帯同を期待したいですね。
井上選手も、福留選手が退団、糸井選手も39歳なのでチャンスはありますよ。
まとめ
以上、今回は2019年ドラフト1・2位指名の西純矢選手と井上広大選手を特集しました。
1年目のシーズンを終えたところですが、今後もっとスケールの大きな選手に育って欲しいものですね。
2019年は高卒選手を他にもたくさん獲得しているので、他の選手は別の記事で特集していきますね!