戦力分析

阪神2005と2021どっちが強い?総合・打撃・投手の3部門で比較してみた!

2021年6月の交流戦を終わり、貯金20を作ってセ・リーグをさらに独走し始めた阪神タイガース。

交流戦は五分で乗り越えれば優勝が見えてくると言われていましたが、日本ハムと楽天に6連勝フィニッシュ。

16年ぶりのリーグ制覇そして日本一も見えてきた阪神タイガースですが、前回優勝した2005年と比べて2021年はどれだけ強いのでしょうか。

今回の記事では、そのあたりの強さ比較をして検証していこうと思います。

 

阪神2003と2021どっちが強い?総合・打撃・投手の3つで比較してみた!

 

2005年阪神の成績振り返り

 

2005年シーズンといえば、岡田彰布監督2年目で優勝を勝ち取ったシーズンでした。

2003年に引き続き、圧倒的な強さで勝ち続けて、2位中日と10ゲーム差をつけてセ・リーグ制覇。

破壊的な打撃力と星野監督のカリスマ性で優勝したのが2003年でしたが、2005年は強力な中継ぎ陣を擁して制覇したチームだったと記憶しています。

 

では、交流戦終了時点での2005年と2021年の成績を比較してみましょう。

 

2005年 36勝27敗2分け
2021年 39勝19敗2分け

 

まずこの2005年というのは、交流戦がスタートした年でした。

初年度の成績はというと、阪神タイガースは大きく勝ち越して21勝13敗2分けという結果。

ロッテ・ソフトバンクに次いで3位に阪神、セ・リーグでは一番上の順位になりました。

 

実はこの交流戦前、5月上旬ゴールデンウィーク明けに首位中日と最大5ゲーム離れていました。

しかし交流戦で中日は大苦戦、15勝21敗に終わり阪神と首位が逆転してしまったという時期でした。

ここがまず、2005年のキーポイントになったと言えるでしょう。

 

後半戦は一時阪神タイガースが独走状態に入ったのですが、中日が11連勝を上げるなど猛追。

0.5ゲーム差に縮まったのですが、阪神はそこから連勝を積み重ねるなどして中日と10ゲーム差で優勝。

ちなみに、この年巨人は5月終了時点で最下位、6月からはずっと5位のままフィニッシュしました。

首位阪神と25.5ゲームという大差をつけられて負けたという、巨人にとって不名誉な1年だったのです。

 

2003 vs 2021 打撃力編

 

ではまず、打撃力は2005年と2021年を比べてどちらが強かったのでしょうか。

それを調べるために、スタメンの野手の成績を並べて見てみましょう。

 

2003年
2021年
赤星憲広 .316 1 近本光司 .281 5
鳥谷敬 .278 9 中野拓夢 .291 1
シーツ .289 19 マルテ .283 12
金本知憲 .327 40 大山悠輔 .269 8
今岡誠 .279 29 サンズ .283 12
桧山進次郎 .278 8 佐藤輝明 .274 16
矢野輝弘 .271 19 糸原健斗 .297 1
藤本敦士 .249 1 梅野隆太郎 .225 1
チーム全体 .274 140 チーム全体 .254 65

 

2005年の打撃の特徴としては、とにかく勝負強い打撃が目立ったということです。

2003年はチーム打率.287ということで、破壊力抜群の打撃力で圧倒的した印象ですが、2005年も打率.274と打撃力は素晴らしかった。

特に今岡選手が147打点で打点王を獲得しましたが、チャンスで必ず打っていたイメージが強いです。

 

また4番の金本選手は40本塁打というキャリアハイを叩き出し、打点も125打点と勝負強さを見せてくれたのも印象的です。

上位打線の1番赤星選手はシーズン60盗塁を記録していて、チーム盗塁数78のほとんどが赤星選手でした。

そして若手の鳥谷選手がショートで全試合出場を果たして、ブレイクしたシーズンでもありました。

 

一方2021年は、交流戦終了時点で打率.254と打線自体は2005年の方が上だったといえます。

2021年も十分打っているイメージでしたけど、16年前はもっと打ちまくってたことも意外でした。

 

打率自体は平凡ですが、本塁打数は2021年の方がペース的に多くなっているので、長打力で試合を決めるケースが増えています。

これは新人・佐藤輝明選手と外国人のマルテ&サンズ選手の影響が大きいと思いますが、ホームランで試合を有利に運んでいる印象は確かにありますよね。

 

また特筆すべきは、2021年の方が圧倒的に多くなっている盗塁数でしょう。

60試合消化時点ですでに59個を記録しているので、このペースだとシーズン140個を超える勢い

2005年の約2倍になりますし、1人ではなく複数の足の速い選手が数字を重ねていて強さが光ります。

 

話をまとめると、打撃編ではこのような結果になるかなと思います。

 

2005 vs 2021 打撃力

2005年の方が打撃力・勝負強さは上
2005年は今岡&金本中心に打点を稼いでいた
2021年の方が長打力で試合を決める傾向あり
2021年は盗塁数で圧倒、足でチャンス拡大

 

2005 vs 2021 投手力編

 

では続いて、投手力を比較して見ています 。

 

2005年
2021年
井川慶 3.86 13 アルカンタラ 2 4.38
下柳剛 2.99 15 青柳晃洋 5 2.17
福原忍 3.51 8 秋山拓巳 6 2.86
安藤優也 3.39 11 西勇輝 3 3.18
杉山直久 2.94 9 伊藤将司 4 2.52
橋本健太郎 2.30 2 ガンケル 5 2.44
久保田智之 2.12 5 岩崎優 1 3.09
藤川球児 1.36 7 藤浪晋太郎 3 2.48
ウィリアムス 2.11 3 スアレス 1 0.62
チーム全体 3.24 87 チーム全体 39 3.28

 

まず結論として、2005年も2021年も比較的似てる傾向があるなと思います。

防御率に関しては2005年は3.24なのに対して2021年は3.28なので、ほぼ同じレベル。

2005年くらいから阪神の投手力は安定していて、投手王国と呼ばれ始めたのも2005年からではないかなと思います。

 

この頃の先発の中心選手は安藤優也選手と井川慶選手、そして下柳剛選手です。

特に下柳選手は「のらりくらり投法」と呼ばれ、この年15勝を挙げて最多勝を獲得しています。

下柳選手は規定投球回を達してないにもかかわらず最多勝獲得という、珍しい現象を起こしました。

 

そして忘れてはならないのは、2005年に誕生したJFKの存在でしょう。

防御率がウィリアムス2.11、藤川球児1.36、久保田智行2.12。

今や普通に使われるようになった「勝利の方程式」という言葉は、JFKから生まれたんですよね。

この方程式なくして、2005年のリーグ優勝はなかったと言っても過言ではないです。

 

一方2021年ですが、中継ぎ陣というよりもむしろ先発投手陣の方が安定度があると言えると思います。

もちろん抑えのスアレス選手が防御率0.64という驚異的な数字を残していますが、リリーフ陣は安定感を欠いている印象です。

チーム防御率でみるとどちらも同じぐらいなんですが、2005年は中継ぎ陣中心、2021年は先発投手陣というイメージですね。

 

2005 vs 2021 投手力

2005年の方が中継ぎ陣「JFK」が強力
2005年は先発は防御率3点台と目立っていない
2021年は先発投手陣の安定感が大きい
2021年は中継ぎが少し不安定、スアレス以外

 

2003 vs 2021 総合力編

 

では最後に、総合力で2005年と2021年どちらが強いと言えるのでしょうか。

ここは数字のデータではなく、私の考察も含めてお伝えしたいなと思います。

 

2005年:管理型野球でチーム力のピークへ

岡田監督が作り上げた「管理型野球」がはまった年だったと思います。

特にJFKは方程式として確立され、シーズン最後まで勝ちパターンとしてうまく機能していました。

自由でのびのびとやるのではなく、成熟したベテラン達がきちんと自分の仕事をこなしたという印象で、スキのない強いチームに仕上がっていたという風に見ています。

 

ただ強さの反面、若手育成がおろそかになったことは問題だと思っています。

実際2005年を最後に阪神は優勝から遠ざかることになってしまったわけですから。

勝利至上主義に立った結果、優勝はしたものの育成が追いつかず長く続かなかったということです。

 

2021年:超積極野球でさらなる成長へ

2021年は、若手主体かつ超積極野球なので全くチームカラーが違います。

佐藤輝明・中野拓夢・伊藤将司の3選手に代表されるように、非常に若いメンバーがチームの主軸になり活躍しています。

2005年と比べて完成度は高くないですが、伸びしろや勢いは2021年の方が断然あると思います。

 

シーズン後半戦、2005年は高い完成度ゆえに勝ちき切って優勝することができました。

2021年は若いチームなので、さらに勢いをつけてペナントレースを圧倒する可能性はありますが、若さゆえに、一つ間違えると大型連敗に繋がる可能性もあるので脆さもあるといえます。

とはいえ2021年の魅力というのは、2022年以降に黄金時代を築いてくれるのではないかという期待を持てることです。

矢野監督が掲げる超積極野球で若手がどんどん成長してくれるので、素晴らしいチームになってきているなぁと感じます。

 

2022年以降も矢野監督が長期政権を務めるかどうかはわかりませんが、是非続投してほしいというのが阪神ファンの総意ではないでしょうか。

せっかく素晴らしいチームカラーを植え付けてくれたわけですから、もっともっと定着するまでやって欲しいなあというのが本心です。

 

まとめ

以上、阪神タイガースの2005年と2021年の強さを比較してみました。

交流戦終了時点で貯金20を記録している阪神ですが、2005年も強力打線とJFKで圧倒していました。

果たして後半戦、ぶっちぎり優勝してくれるのか、混戦になってもつれていくのか気になります。

巨人・ヤクルトに勝って、ぜひこのまま優勝を勝ち取って欲しいなと思います!

 

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