矢野監督が率いる阪神タイガース、5月10日を終了して2位タイに浮上しました。
開幕直後こそ深刻な貧打で連敗続きでしたが、4月後半から一気に勝ち始めましたね。
なぜ、急に勢いに乗り始めたのか、矢野阪神躍進の秘密に迫りたいと思います。
矢野阪神に勢いが生まれたのはなぜ?
開幕直後の矢野阪神は、それはそれは悲惨な幕開けだったことを覚えていますか?
8試合連続の3点以下、助っ人外国人の補強論まで叫ばれるほど打てませんでした。
そんな阪神タイガースが、巨人以外のすべての球団相手に勝ち越しています。
この理由はいったいなんなのでしょうか。
私は、時代に合った戦い方を矢野監督が実践しているからだと思っています。
かつて阪神タイガースが強かった時代は、全て時代に合った戦い方をしていたのです。
例えば、過去に優勝したシーズンはこんな感じでした。
メモ
1985年吉田監督
バブル経済の始まりで勢いのある時代。吉田監督は選手へのルールを一切なくし、門限破りもお咎めなし。
2003年星野監督
カリスマリーダー小泉首相が大注目。強いリーダーが時代を動かす時期に、星野監督が就任してチームを一気に変えた。
2005年岡田監督
携帯電話などIT化が加速。システム管理が主流となる時代に、JFKという必勝リレーを確立して優勝。
つまり、時代の流れに合わせてチーム作りができれば、強くなるわけです。
そして、矢野監督はこの時代に合ったチーム運営をしているんだと私は思っています。
矢野阪神が時代にフィットしている3つのポイント
では、いまの時代はどんな時代であり、矢野監督の素晴らしい取り組みは何があるのでしょうか。
ここでは、3つのポイントでお伝えしたいと思います。
厳しさではなく楽しさを重視
矢野監督の一番の特徴である「楽しく野球をやること」が、とても時代に合っています。
かつては厳しくストイックに努力することが美徳とされましたが、今は楽しさが大事なのです。
これは時代背景がとても影響しているのですが、今の20代は幼少期から不自由なく生活できた世代。
なので、ハングリー精神は比較的低く、楽しい環境を好みかつ最も実力を発揮できるのです。
金本監督の時代は厳しさを重視していたのですが、どうしても時代に合わないのです。
矢野監督のこの楽しさ重視の方針は、間違いなく時代の流れに合ったものだと思っています。
監督と選手がフラットな関係
矢野監督は、選手よりも上の立場ではなく、あくまでフラットな立場を取っています。
これも時代に合ったスタイルだと思っています。
これまで体育会系の縦社会が主流でしたが、今はみんながフラットに協力し合って成果を出す時代。
20代は特に、上司からの指示に萎縮してしまう人が多く、むしろ仲間同士の連携を好みます。
このフラットな人間関係は時代の主流であり、若手が一番やりやすい環境なのです。
矢野監督が誰よりも一番楽しむ
監督は選手の後ろに一歩引いて、どっしり構えるべきだという概念を矢野監督が覆しています。
むしろ一番先頭に立って野球を楽しみ、喜び、喜怒哀楽を表現して率先垂範していますね。
これまでは監督は管理者であり、全体を俯瞰して冷静に対応すべきだと考えられてきました。
ただ今の時代は、より行動面を重視されてきているので、リーダーの行動力が必要になっています。
ホームラン打った選手の出迎えやナイスプレーをした際の喜び方。
ミスした場合も監督の責任として、選手に責任を押し付けない姿勢。
ファンを喜ばすことを目標にしており、そのために矢野監督自身が常に笑顔。
これらを全て自分から進んでやっているので、矢野監督は選手から慕われるのです。
そして、監督が先頭に立つことで、選手はその後ろをついていきやすいのです。
以上3つのポイントから、矢野監督の方針が時代に合っており、阪神に勢いを生んでいるのです。
この条件がマッチすれば、チームはもっと強くなるし、若手選手が躍動すること間違いなしです。
まとめ
上記のとおり、阪神タイガース躍進の裏には矢野監督の素晴らしいチーム運営があるのです。
試合を見ていても、若手選手が生き生きとプレーしているし、笑顔が増えましたよね!
もちろん、昨年まで監督だった金本さんが選手を育成してくれた影響も大きいです。
その育ってきた人材を上手く生かしているのが矢野監督であり、適任だと思いますね。
ぜひこの調子で、首位にいる宿敵巨人に勝って、優勝を目指して欲しいと思います!
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